ABOUT_

ABOUT

染色工房が
つくる服。

SOMEYAの服づくりのはじまりは、色。つくりたい服のイメージに合わせて、色見本から色を選ぶのではなく、「いま、この色をつくって世に送り出したい」という思いを運ぶために、服があります。素材となる綿花を育てる人。生地をつくる人。デザインから型紙を起こす人。布を裁ち、服に仕立てる人。染め手はそれらの仕事を受け取って、植物を煮出した熱い染液を、根気強く布地にもみ込む工程を何度も繰り返します。それは、人と自然が積み重ねてきた技をつなぎ、束ね、一着の服におさめていく営みといえるかもしれません。ひとりでは出せない色。ひとりでは叶えられない仕事。つくり手が健やかに働きつながる場を目指しながら、里山の自然の中で今日も色と向き合う。そんな私たちのつくったこの色が、どうかあなたに届きますように。

鈴木菜々子

1984年東京生まれ。武蔵野美術大学にてテキスタイルを専攻する中で、すでに色のついた糸や布から素材を選ぶことに物足りなさを覚え、「色をつくりたい」一心で草木染めに傾倒するように。2011年に東京を離れ、岡山県北部の西粟倉村に移住。2013年より、草木染め工房「ソメヤスズキ」をスタート。現在は廃校になった旧影石小学校を拠点に、裁断や縫製、染色を行う生産チームを率いて、色からはじまるものづくりを続けている。地域での雇用や、染料となる植物の採集、栽培などにも挑戦中。